ISBN:4039635809 大型本 たかし たかこ 偕成社 1999/11 ¥1,680

お母様もぜひお子様にお勧めください。(エキセントリック少年ボーイ風に)

落差の激しさに、単なる因果応報以上の虚しさを感じる。
子供の頃は素直に受け止められたのに、何故それなりに大人になって読んでみたら怖いという感情を覚えたんだろう。
自分なら絶対にこんなことにならないという根拠のない(それ故に確かな)意思がぼやけてしまったからか。

後半部については半分嘘だと思い込んでいる。(伝奇だからフィクションだけど)
老夫婦の心変わりを信じたくないからだ。
でもそれを起こったとしなければ話はうやむやになってしまうから、やはり駄目だ。
目先の損得に惑わされがちな風潮の昨今には最適の童話だと思う。

あ、あと他人のいうことを何でも素直に信じるのは、「お人よし」じゃなくて「どうしようもない罪悪」なんだな、と。
オレオレ詐欺に引っかかる人は、見方を変えれば共犯者になってしまうんだと。

画像のものは大型本で、35ページの割に高いけど、ちょっと欲しい。

コメント

彩
2006年7月28日8:02

赤いろうそくと人魚
すごい印象的でした。
私はただ哀しかったな。

暇つぶしの達人
暇つぶしの達人
2006年7月28日16:31

そうですね。本当に哀しい話です。

nophoto
e~
2006年7月30日0:01

私もこの本好きです。悲しい話だけど、好き。
どうしようもない罪悪。そうかもしれないです。

先日は、つい感情的になってしまって、失礼いたしました。

お堅い話ではなく、こういう記事を読ませていただくと、
達人様のお優しいお人柄を感じ、明晰さにハッとさせられます。

暇つぶしの達人
暇つぶしの達人
2006年7月30日12:32

いえ、感情的にさせるような書き方をしたこちらが失礼でした。

ご存知の方が結構いらっしゃるようで。
救われない話なのに、なぜか惹かれますよね。
優しくも明晰でもないはずですが、お褒めの言葉はありがたく頂戴しました。

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索