ゲームミュージック CD NTT PUB. 2004/10/01 ¥2,039

スーパーファミコンのソフトのサウンドトラック。
多くが、言語の壁を越えて感動できる種類の音楽だと思います。
ただし基本的にゲームをプレイした人用のものなので、そうでない人がこれを聞いても何も感じないかも知れません。
(このゲーム、むかつくバグだらけなので注意)

一曲一曲が短いのが難点でもあり長所でもあります。
繰り返しが少ないので次々に別の曲が聴けるが、一曲を味わうには少し物足りないかも。
もっとも、44曲を一つのCDに収めているので仕方ないといえば仕方ないでしょう。

「音楽はメッセージではない」というのが、作曲者の方のコメントの最初の文。
つまり、それは本来は単なる記号であるべきではなく、それ自体として実感するべき、受け取るべきものである、と。
また、こうも書かれています。
「僕は音楽を創ることによって、君達に何かを言いたいのではない。君達と美を、そして人間の心の中にある、なにか大切なものを共有したいのだ。僕が喜びにあふれた曲を創るとき、その喜びは僕にとって本物でありたい。僕が切ない曲を創るとき、その悲しみは真に僕の心を切り裂いているものであるべきだ。なぜなら、率直であること、嘘偽りのないことは、すべてのコミュニケーションの基本にある宝物だと、僕は信じているからだ」
と。
 
 
1. 天使の怖れ
オープニング曲にして一番の名曲。
水の落ちるのに似た旋律がいい。

2. 不思議なお話しを
後の方に出てくる街のテーマ。
のんびりと平和的。

3. 薔薇と精霊
荒廃した村などのテーマ。
忘れられた墓のイメージがあって、とても寂しい。

4. いつもいっしょ
半ば無理やり冒険に誘われる主人公。
幼馴染の友達と遊んだ子供の頃、という感じの曲。

5. やさしい思い出
昔を回想するときの曲。
親か誰かが自分を見守ってくれているような。

6. 少年は荒野をめざす
序盤の一部の草原や森やダンジョンでの曲。
錆びていながら鋭い力の失われていない聖剣のテーマと言ってもいい感じの幻想的な曲。

7. 夏の空色
一般的な村のテーマ。
平和で愉快。くるくると回る感じ。

8. 踊るけものたち
キノコの国の曲。(?)

9. 遠雷
序盤の一部の草原などでの曲。
気の抜けたような愉快な曲。
サガフロンティアの感じにも少し似てる。

10. 妖精族のこども
曲名からするとポポイのテーマ、しかしサラマンダーのテーマという感じが強い。
砂漠の町のテーマでもあるし。
トルコあたりの民族音楽のような感じ。

11. 月夜の出来事
ドワーフの村の曲。

12. 闇の奥
昔の戦争などが語られるときのテーマ。
深刻な感じがある。

13. 聖なる侵入
神殿ダンジョンでの曲。
厳かな中。しかし危険な魔物の存在により、静だけではなくなっている、そんな感じ。

14. 熱砂の秘密
砂漠のテーマ。
容赦ない日照りと危険な生物。
どこまで行っても同じ、死に近い場所のイメージ。

15. 森が教えてくれたこと
四季の森のテーマ。
春を思わせる優しげな雰囲気の曲。
でも、夏の木陰・秋の葉の散るさま・冬のしんしんと降る雪、に近いイメージも含んでいて不思議。

16. ねがい
雪国の森のテーマ。
暖かいものを簡単に凍えさせ、何もかもをゆっくり覆い隠そうとする雪のイメージ。

17. 夜の魂
悲しい事実を知ったときの曲。
そうだったのか、そんな・・・でも、くじけてばかりもいられないよな・・・ゲームをやると、そんな感じ。

18. 君は海を見たか
「6. 少年は荒野をめざす」の別バージョン。
どちらも甲乙つけがたい。
一部のダンジョン最深部や、ボス戦の前にかかる。
こちらはちょっと非日常的な感じがして良い。

19. 危機
ボスとの戦闘曲。
曲名どおり切羽詰った激しい様子と、それを打開しようとする意思が感じられる。

20. 嵐の孤児
ボス戦勝利後、一件落着の曲。勇ましい。

21. 風の焉わるところ
闇の神殿付近の曲。
アルバム中では地味。
しかし荒涼とした厳しい高山の雰囲気が出ている名曲。

22. 未知への飛行
空を飛ぶときの曲。
何者にも縛られず動く自由な意思が感じられる。
そこから逆に生まれる一抹の虚しさも。

23. 永劫回帰
それぞれのマナの神殿に初めて入ったときだったか、精霊と初めて出会ったときだったか、の曲。
曲名にまず惹かれる。
人智の至ることのできない、侵してはならない、太古からある未知の力という感じ。

24. 伝説
試練の間の曲、だったと思う。
とても乗り越えられそうにない高い壁に、それでも一歩一歩と挑戦する感じ。

25. 八点鐘
雪の世界の宮殿の曲。
誰も知らないところで何か大事な秘密が隠されていて、またこっそりと誰かがそれを開けようとしている、そんな感じ。

26. 奇妙な事件
どこかの間抜けな陰謀団の曲。
ちょっとメカニック的な要素を含む。

27. 海辺の王様
ある王国のテーマ。勇ましい。

28. 暗黒星
古代遺跡復活後の世界のテーマ。
丁寧で綺麗な旋律ながら、ひたすらに暗い名曲。

29. 予感
崩壊直前の世界で飛行するときの曲。
もう迷うことはなく、後はやるだけ。急がなければ・・・という感じ。

30. 鋼鉄と罠
最後のダンジョン空中要塞の外面部などでかかる曲。
情けなどないメカニック的な感じ。

31. 祈りと囁き
マナの神殿のテーマ。神秘的。
人間に対して決して敵意などない自然の一面が感じられる。

32. 儀式
こいつは名曲だ!
どんな恐ろしい事態に直面してもへらへら笑っていられそうな感じ。


33. 明日に届く
とんでもない事態、何とかやらなければ、でも、どうすればいいんだ・・・!
そんなときの曲。

34. 愛に時間を
最後のダンジョン、要塞のテーマ。
外での「30. 鋼鉄と罠」とは打って変わって、愛って何だよ!?という感じの名曲。

35. 浄夜
マナの聖域(?)のテーマ。
この大いなる地の力の前で、ただ眠りなさい。
そんな言葉が聞こえてきそうな静かな曲。

36. たたり
曲というか効果音。
「1. 天使の怖れ」の冒頭にある風音が、まさかこんな名だったとは。
一瞬、途中で不気味さが垣間見られます。

37. 呪術師
いやはや、名曲ですね。
最近のRPGにもあるのか怪しい。こんな電波。


38. ある結末
取り返しのつかない悲劇。
でも終わってしまったことはもう元に戻らないんだよ。
そんな感じ。

39. 君を忘れない
「天使の怖れ」の別バージョン。
ただただ悲しい寂しい曲。

40. そのひとつは希望
神獣が出現、放っておけば人が滅びる、でも・・・、の場面の曲。
「子午線の祀り」につながる素晴らしい前菜。
どこか忌まわしい古代的な感じ。

41. 子午線の祀り
ラストバトルのテーマ。神獣との戦い。
パンチが効いていて、このアルバム中で最高にかっこいい。
聖剣3にもよく似た曲があり、それを知ると更に美味。
こればかりは2回分演奏にしてほしかった。

42. 翼はもうはばたかない
エンディングの曲。割と大人しい。

43. 最後から二番目の真実
エンディングの曲。
にぎやかで勇ましい。
42番とは別の意味で、これまでの展開を振り返ることができる。

44. ひとみを閉じて
ゲームオーバーの曲。覚めない眠りが悲しい。
最後にあるけど、エンディングには流れたかどうか。

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