ボクの町 ブック非レビュー
2005年6月18日 読書
新入社員の方にお勧めの小説。
約500ページ、分厚くて読み応えあり。
時期的に、これから訪れる季節が舞台なので調度いいのでは。
警察ものながら、視点となる主人公が若くて、真面目でなく、筆者の説明が丁寧なこともあり、その辺の堅苦しさを感じずに諸々の知識を受け入れることができます。
その主人公、第一印象と比べると実に色んな顔を持っています。
ただ軽いノリで世の中を渡るタイプかと思ったら、ときどき純情なことも。
精神的に頼りない部分が何度か出てきて可哀想になってきます。
それまで自分が「ああはなるまい」と思っていたような人間になってしまうことも。
上がったり下がったりしながら成長していく様子が見所。
この小説、3年半位前に単行本化されていますが、さり気なく、ニート問題をいち早く取り上げていることも特長ではないでしょうか。
・・・私が遅れていただけだとしたら赤っ恥。
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