不意に浮かんだ一場面を文章に
2004年7月7日「思ったんだけどさぁ」
「うん」
「言っても、笑うなよ?」
「笑わない」
「時代遅れとか言わないか?」
「言わない」
「・・・・・・やっぱ、何ていうの、男らしさとか女らしさって重要だと思うんだよ」
「時代遅れ」
「・・・言わないっつったのに・・・。まぁ、俺の意見を聞けよ」
「ああ聞いてやる。」
「確かに色々活動とかあって男女平等が叫ばれてるわな」
「ん」
「むしろ、前から叫ばれてたし、ちょっとずつだけど変わってきてて、今は、ほんの少しかも知れないけど、良くなってきてるんだろうよ。俺男だから良く解んないけど」
「それで?」
「でもさ、それが叫ばれ始めたころの男と女の力関係は、とっくにさ、それより前のころとは全然違ってたんだと思うんだよ」
「ほう」
「その、どっちかって言ったら会社に雇われやすいとか、どっちかって言ったら給料多いとか、そういうのの違いとは、全く別でさ。ある面では男なんて女に敵うわけ、なくなってたんだよ」
「・・・ふむ・・・」
「そのときの、その力の差がだんだん開いていって、力の差があることが当然になって。それで、表向きの男女平等が表れ始めたもんだから、今現在は子供とか老人に至るまで『男≠女の奴隷』みたいな意識が広まってる。潜在意識って言うんかな、奥の方にあるやつ」
「お前凄いこというな。世の中のフェミニスト以外の男みんな敵に回せるぞ」
「誰も聞いてないからいいんだよ」
「いいならいいけど」
「こんな時代だからこそってやつ? 何だっけ、女には女らしさを持って欲しいし、俺たちは男らしさを持たないといけないんだって言うか生き残れないんだよ」
「せいぜい頑張って主張してくれ」
「あのな」
「なんだよ」
「だからさ・・・。そう、例えばだよ。日本中に居る、お前の好みの可愛い娘がみんな、自分のこと『俺』って言ってたら嫌だろ。当たり前に」
「それはちょっと嫌だ」
「だろ? それが似合うのなんて少数だって」
「昔風の不良くらいのものだろ」
「だろ。それに女がオレオレ詐欺できるようになるなんて、悲しいもんな」
「それはどうでもいいけどな」
「そっか」
「でも心配ないと思うぜ。誰かが叫んだりしなくても女らしさは残るもんだろうから」
「・・・俺は、有り得ると思うけどなぁ・・・。似たようなことだけど、男がみんな自分のことを『あたし』って言うのも嫌過ぎるよな」
「そりゃまぁ。落語家っぽいおじさんじゃあるまいし」
「お前は・・・なんだっけ。一人称って、『俺』だけか?」
「家では『僕』。目上の人に対しては『私』だけど。改まった場とかでもな」
「家では、何だって」
「『僕』だよ」
「うける」
「笑うな。そういうお前は何て言ってるんだ」
「おれは、物心付いたときから、どこでも、『俺』で通してる」
「嘘付け」
「ほんとだって。嘘ついてどうすんだよ」
「物心付いたころって。生意気すぎて殴りたくなるぞそんなガキ」
「『僕』よかマシだ。んなの幼すぎる」
「うん」
「言っても、笑うなよ?」
「笑わない」
「時代遅れとか言わないか?」
「言わない」
「・・・・・・やっぱ、何ていうの、男らしさとか女らしさって重要だと思うんだよ」
「時代遅れ」
「・・・言わないっつったのに・・・。まぁ、俺の意見を聞けよ」
「ああ聞いてやる。」
「確かに色々活動とかあって男女平等が叫ばれてるわな」
「ん」
「むしろ、前から叫ばれてたし、ちょっとずつだけど変わってきてて、今は、ほんの少しかも知れないけど、良くなってきてるんだろうよ。俺男だから良く解んないけど」
「それで?」
「でもさ、それが叫ばれ始めたころの男と女の力関係は、とっくにさ、それより前のころとは全然違ってたんだと思うんだよ」
「ほう」
「その、どっちかって言ったら会社に雇われやすいとか、どっちかって言ったら給料多いとか、そういうのの違いとは、全く別でさ。ある面では男なんて女に敵うわけ、なくなってたんだよ」
「・・・ふむ・・・」
「そのときの、その力の差がだんだん開いていって、力の差があることが当然になって。それで、表向きの男女平等が表れ始めたもんだから、今現在は子供とか老人に至るまで『男≠女の奴隷』みたいな意識が広まってる。潜在意識って言うんかな、奥の方にあるやつ」
「お前凄いこというな。世の中のフェミニスト以外の男みんな敵に回せるぞ」
「誰も聞いてないからいいんだよ」
「いいならいいけど」
「こんな時代だからこそってやつ? 何だっけ、女には女らしさを持って欲しいし、俺たちは男らしさを持たないといけないんだって言うか生き残れないんだよ」
「せいぜい頑張って主張してくれ」
「あのな」
「なんだよ」
「だからさ・・・。そう、例えばだよ。日本中に居る、お前の好みの可愛い娘がみんな、自分のこと『俺』って言ってたら嫌だろ。当たり前に」
「それはちょっと嫌だ」
「だろ? それが似合うのなんて少数だって」
「昔風の不良くらいのものだろ」
「だろ。それに女がオレオレ詐欺できるようになるなんて、悲しいもんな」
「それはどうでもいいけどな」
「そっか」
「でも心配ないと思うぜ。誰かが叫んだりしなくても女らしさは残るもんだろうから」
「・・・俺は、有り得ると思うけどなぁ・・・。似たようなことだけど、男がみんな自分のことを『あたし』って言うのも嫌過ぎるよな」
「そりゃまぁ。落語家っぽいおじさんじゃあるまいし」
「お前は・・・なんだっけ。一人称って、『俺』だけか?」
「家では『僕』。目上の人に対しては『私』だけど。改まった場とかでもな」
「家では、何だって」
「『僕』だよ」
「うける」
「笑うな。そういうお前は何て言ってるんだ」
「おれは、物心付いたときから、どこでも、『俺』で通してる」
「嘘付け」
「ほんとだって。嘘ついてどうすんだよ」
「物心付いたころって。生意気すぎて殴りたくなるぞそんなガキ」
「『僕』よかマシだ。んなの幼すぎる」
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